音楽レッスンが初めての可愛い幼児さんには、色彩感あふれる可愛い絵本のようなテキストが、楽しくて興味を持って見てくれます。
絵とお話で、”イメージを膨らませる” 、音楽の下地となる大事な良い感性を幼児期に身に付けることになります。
長年、ヤマハのエレクトーン、ピアノ講師をさせていただいていますので、レッスンのメインテキストはヤマハのものを使っています。
1ページ1ページに音符とともに可愛い絵が一面にあります。
1曲に対し、たくさんの画家さんの絵を並べて、一番その曲にふさわしい絵を選び、テキストを作られたと聞いています。選りすぐりの素敵な絵ばかりです。
こんなことがありました。
昔からある素晴らしい教材をプラスして、レッスンで使用し始めたとき、子どもさんの気分がのっていないなぁと感じたことがありました。それはテキストに原因がありました。白黒で音符も少し小さい。絵はありますが、白黒で洋風の少し怖い感じの表情の絵だったのです。今風のカラフルなテキストに変えると、また楽しそうに練習をしてくれるようになりました。
私たち子どもの頃、テレビも白黒、写真も白黒、思い出せば、生活自体がモノトーンでよみがえるほどですので、”白黒、小さい、読みにくい、わかりにくい” は、昔、当たり前の生活だったのです。
今の子どもたちとは、生まれた時からの環境が違う、それに合わせた教育が必要だということを、また改めて感じたのでした。
このところ、幼児用の音楽教材は驚くほど、あちこちから新しいメソッドとして、出版されています。私は、新刊のテキストや作られた先生の講座を積極的に受けて、情報収集、また、その一部を取り入れることも意識的にしています。
幼児期は特に、”楽しい” “おもしろい” を感じさせてあげることが、長続きのコツでもあるのではないでしょうか。